RIZAPテクノロジーズ株式会社について
RIZAPテクノロジーズ株式会社は、「人は変われる。」を掲げるRIZAPグループのテクノロジーを担う企業。
コンビニ型ジム「chocoZAP」は、急速な店舗拡大が続くなか、同社が課題としていたのがトレーニングマシンの機能拡張。マシンはメーカーからの購入品のため、アプリでの運動記録を自動化しようにも、手を入れる余地がありませんでした。組織はソフトウェアエンジニア中心で、ハードウェアを設計できる体制もない。
そこで選ばれたのが、初期費用ゼロ・月額サブスクリプションで導入できるQuadcept。設計開始からわずか3ヶ月で初号基板を発注し、一発で動作させることに成功。ハードウェア設計者の第一号として内製化を推進した、泉地様にQuadcept導入の背景と成果を伺いました。
課題
- ソフトウェア中心の組織で、ハードウェアを設計できる体制がなかった
- 前職で使っていた高機能CADは価格が高く、導入に踏み切れないことが開発の壁になっていた
- ドングルや固定PCに紐づくライセンス運用では、リモート中心の働き方に合わなかった
解決策
- 初期費用ゼロ・月額サブスクリプションで導入できるQuadceptを選定
- ネットワーク認証により、場所や端末を選ばず設計できる環境を構築
- 無償の共有部品ライブラリを活用し、部品作成の工数を圧縮
効果
- 設計開始から約3ヶ月で初号基板を発注。機能面は一発で動作
- 部品作成にかかる工数を体感8割削減
- ハードウェア設計の内製化に成功
トレーナーの便利さを求めて
chocoZAPのマシンに機能拡張を
進めている
——早速ですが、いまはどういった製品を開発されているんですか。
chocoZAPのトレーニングマシンに付ける、機能拡張用の基板です。
chocoZAPの専用アプリで運動記録をつけられるようになっているんですけど、いまは手動で記録することが多いんですね。体重などは連携で自動記録されるのですが、「20キロ上げたのか、30キロ上げたのか」という運動強度のところが、まだ連携されていないんです。
そこで、記録する手間をなくしてトレーニングそのものに集中していただけるよう、記録を自動化する拡張機能を開発しています。
現在は数店舗ほどで導入テストをしている段階で、全国展開できるようにPDCAを回しています。
運動強度を測定してアプリに自動記録している
——もともと、マシンは自社で作っていたわけではないんですね。
そうなんです。基本的には、トレーニングマシン自体はメーカーさんから購入しているんです。
ただ、トレーナーをサポートすることを考えていくと、より拡張性を持たせ、機能を増やしていく必要がありました。
そこで、それまでソフトウェア開発しか行っていなかったところから「ハードウェアも扱えるエンジニアを入れよう」という話になり、ハードウェア開発も内製化することになりました。
ジムに入館すると、ガチャガチャを回せるおもしろい仕掛けも
Quadceptの導入経緯
低価格でも機能は満足
——では、なぜハードウェア開発の立ち上げという大事な場面で、Quadceptを選んでいただけたのでしょうか。
とにかく早くハードウェアを設計して、開発、テストまで進め、世の中の人に届けていきたい、ということを掲げていました。そのため、すぐにでもCADを導入しなければならない状況だったんです。
私自身、前職では高周波回路やパソコンのフレキシブル基板などを担当していて、国内外を問わず、さまざまなCADを使ってきました。有名どころは一通り触っていたと思います。
ただ、やはり有名なCADは価格が高いんですよね。もちろん、高額なCADにはそれに見合った機能があると思います。でも、私たちのようにまだ初期フェーズの段階で、初期導入費用だけで何百万円もかかるものを購入するのは、なかなか難しい選択でした。
仮に導入するとなっても、インストール作業やライセンス認証、CADメーカーとのやり取りなど、調整しないといけないことがいろいろとあります。それだけでも時間がかかってしまうのも問題でした。
そこで、低価格でも機能やサポートに満足できるCADはないかと探していたんです。
そんなとき、上司が前職でロボット開発をしていた際にQuadceptを長年使っていたということで、勧めてもらいました。
ハードウェア設計の泉地様
——ズバリ、Quadceptの第一印象はいかがでしたか。
まず驚いたのが、圧倒的に低コストで運用できることです。
導入時の初期費用も一切かかりませんし、電子CADとしては珍しく、月額のサブスクリプション料金体系で、使いたいときだけ契約できる。これは私たちの開発スタイルにすごく合っていると感じました。
実際にすぐインストールして試してみたところ、直感的に操作できましたし、分からないところがあっても日本人のスタッフがしっかりサポートしてくれる。コスト面でも導入のしやすさという面でも、これならすぐに使い始められると判断して、導入を決めました。
Quadceptの機能とサポート
【使い勝手】現代の働き方にピッタリ
——皆さん、多くの方がテレワークをされているようですね。
そう考えると、Quadceptのライセンス認証は重宝されているのではないですか。
そうなんです。場所やパソコンが固定されてしまって「このパソコンでしか使えない」というのは、本当に困るんですよね。
前職ではドングルUSBが必要で、「あのドングル、どこに行った?」「あの人が持っている、いまどこにいる?」といったことがよくありました。テレワークに限らず、それでは仕事が進まないので、非常に効率が悪いんです。
その点、Quadceptはネットワーク認証で、誰でも、どこからでもライセンス認証して設計できる。これは本当に大きなメリットだと思います。
いまは災害や疫病などで出社できないことも、昔に比べて多くなってきましたよね。いつ何が起こるか分からない。
こういう時代だからこそ、どこでも開発できる体制を整えておくのは企業として大事だと思います。
ネットワーク認証&フローティング認証で便利なライセンス活用
——先ほど「高額なCADにはそれに見合った機能がある」というお話がありましたが、Quadceptはこれまで使われてきたCADと比べて、物足りなさはありませんか。
いえ、基本的に設計できる内容で「これができない」というものはありません。前職で使っていたCADと比べても、開発するうえで機能不足を感じたことはないですね。
設定も、すごく深い階層まで潜らないといけないということがなくて、直感的に操作できて使いやすいと思います。
また、ルールチェックも細かく設定できますし、そこは最初に思っていた以上にしっかりチェックしてくれるという印象でした。
【サポート】マニュアルとフォーラムで、自分で解決できる
——新しいCADで機能を覚えるのは、大変ではなかったですか。
導入後にオンラインマニュアルをちょっと見たくらいで、すぐ設計を始められました。
分からないことが出てきたときはフォーラムを見ると、同じような問題がちょうど上がっていたりして、そこで解決できるんですよ。
しかも、それを書いているのは他社の設計者の方なので、「同じところで詰まる人がいるんだな」と分かる。答えだけじゃなくて、どういう場面でそうなるのかまで分かるので、腑に落ちるんです。
問い合わせをする前に、自分で答えにたどり着けている、という感覚です。
【部品作成】体感8割減
——新しいCADでいちばん面倒なのは、部品を作ることだと思うのですが。
はい、最初は「全部作らなきゃいけないのか」と思って困ったんですけど、無償共有ライブラリの「Ultra Librarian」をバシバシ使いました。
——1から部品を作る場合と比べて、どれぐらい削減できていますか。
8割ぐらいは余裕で減っていると思います。半導体でも、パッケージが同じものを引っ張ってきて、パラメータを変えるだけで済むので。
——Ultra Librarianを使うときに、気をつけていることはありますか。
そうですね、必ず使う前にはチェックするようにしています。自分が作成したわけではないので、たとえばシルクが少し大きかったり、自分が意図していない部品データも存在しているんです。
だから、自分で確認をして使用することは徹底しています。ただ、一つずつ部品を作る作業を考えると、工数はかなり減ったと思います。
Quadceptなら無償共有ライブラリを約2,500万点提供
その結果、1月に設計し始め、3月には基板発注ができていた
——開発のスピードは、体感としてどれぐらい変わりましたか。
最初の基板が一番複雑だったんですけど、1月から実際にCADで設計し始めて、3月にはもう基板を発注できていました。
——たったの3ヶ月で。しかも、ご専門は高周波ですよね。
はい、全部の基板の全回路を1人で設計しないといけない。
電源はよく分からないですし、USBの配線も経験がなかったので、すごく大変でした。
逆に言うと、Quadceptで部品を置く、線を引くというレイアウトの作業にはあまり時間がかからなかったので、
予定通りのスケジュールで進めることができました。
——1人で、3ヶ月で1枚。普通、ファーストロットはミスが出てやり直しになることが多いと思うのですが。
一発で動きました。定数を変えたり載せ替えたりはしましたけど、機能的には一発で動かせるところまで行きました。
Quadceptが使いやすくて、他の作業に時間を割けたところは大きいと思います。
今後の展望
ハードウェア開発の体制が強化
——組織としても、ハードウェア開発の体制が広がってきているそうですね。
はい、Quadceptを導入したときは数人しかいなかったんですけど、今はメンバーも増えています。ハードウェアが必要だ、と会社として判断されたようですね。
——そうなると、設計データやライブラリを「誰がどう持つか」という話が出てきそうですね。
そうなると思います。いまは私が全部作成しているのでデータ管理面は困っていないですが、人が増えれば、そのままというわけにはいかないと思っています。
——そういったデータ管理の課題は、電子設計PDM「Quadcept Force」で解決できる部分です。
一人で設計しているうちは大きな問題になりませんが、チームが数人を超えたあたりから課題になる部分だと思うので、別途ご相談させてください。
Quadcept Forceの詳細はこちら open_in_new
「使いやすい」と「すぐ始められる」
——最後に。同じような課題を抱える企業の皆さんへメッセージをお願いします。
自分たちでハードウェアを作りたいけれど、CADが高くて踏み切れない。
そういう会社は多いと思うんです。私たちもそうでした。
ただ、CADが決まらないと設計は進まないので、そこで止まってしまうのが一番もったいない。Quadceptは初期費用もかかりませんし、インストールしてすぐ触れることができます。
「まず試してみる」から入れるので、最初の一歩のハードルがすごく低いんですよね。
弊社は、3ヶ月で基板を発注して、一発で動かすところまでいけた。
だから、ほかの会社さんにもQuadceptをオススメできます!
ハードウェア設計の泉地様
——ハードウェア開発の立ち上げという大事な場面で、Quadceptを選んでいただけたことを、たいへんうれしく思います。引き続き、設計者の皆さまの声を聞きながら開発を進めてまいります。本日は貴重なお話をありがとうございました!
会社概要
| 社名 | RIZAPテクノロジーズ株式会社 |
|---|---|
| 代表取締役社長 | 鈴木 隆之 |
| 所在地 | 〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー36F |
| 創立 | 2022年6月2日 |
| 従業員数 | 138名(2026年1月1日時点)※パート社員含む |
| Web | https://www.rizap-tech.co.jp/ |
拡大が続くchocoZAPをQuadceptが支える。
3ヶ月で初号基板!ハードウェア開発を内製するまで。