導入事例「株式会社 Piezo Sonic」

超音波モータの技術で、
人と協働し、生活を支える製品を開発していきたい

  • 株式会社 Piezo Sonic
  • 代表取締役 多田 興平 氏
株式会社 Piezo Sonic
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グラフィカルなUIが魅力的で直感的に操作ができるQuadcept。
価格と機能のバランス、サポートスタッフの対応も良く、開発をスムーズに行うことができました。

Product / Service -
Circuit Designer PCB Designer

会社紹介

株式会社 Piezo Sonic は、ピエゾソニックモータ(回転型の超音波モータ)の開発・製造・販売を主軸としたモータメーカーである。超音波モータは一般的なモータと比べて小型で高トルクを発揮するという点が特徴。マグネットやコイル等を使用しないため、他のモータより薄型かつ軽量で、同サイズのDCモータやステッピングモータと比較して重量は1/5以下、出力トルクは5倍以上になる。また、静音で電源オフの状態でも姿勢や状態を保つことができるため、ロボット向けのモータとしても活用が期待されていることや、駆動中に磁力を使用しないため、MRIなどの高い磁場環境でも安定して利用できる点が注目されている。

Piezo Sonic はモータ開発だけなく搬送用の自律移動ロボットをはじめ、モータを使用した応用機器や製品を開発し、その独創的な発想と開発力で2017年の創業以来、CES 2022 Innovation Awards等、数々の賞を受賞している今注目の技術ベンチャーである。

自社の強み

多田 氏:

当社の強みはモータをゼロから開発できる点ですが、さらにそれを応用した製品まで開発できるのが他社にない強みだと思います。モータメーカーでありながら、搬送用の自律移動ロボット「Mighty」のように、ピエゾソニックモータを応用した製品を開発することで、技術力のアピールだけでなく、モータの活用の仕方をユーザに提案できると考えています。

超音波モータの開発を始めたきっかけは、学生時代にまで遡ります。当時、大学の研究室で月面探査ロボットの設計をしており、宇宙空間に最適なモータを探していたんです。当時、トルクが高く軽量、かつ消費電力が小さいモータがなく、色々と調べてみた結果、回転型超音波モータに行き着きました。超音波モータはコイルや磁石を使っていないので磁場環境の影響を受けません。また、従来型のモータに比べて重量も五分の一以下、電力がなくても姿勢を保てるなど、軽さを求められる小型ロボットや月面探査ロボットには最適でした。ただ、このモータを宇宙環境で使えるようにするためには、真空環境試験、宇宙放射線試験、打ち上げ時の振動試験を実施しクリアしなければなりません。当時、そのような超音波モータはなかったので、それなら自分で開発しようということになり、そこから超音波モータの世界に足を踏み入れました。

このような経験から、自分自身は技術者として「出来るまでやり続ける」ということにこだわっています。機構設計などは一回ではうまくいかないことが多いので、必ず壁にぶち当たります。そこで諦めずに答えを探すことが大切です。一方で、考えるだけで手を動かさないことは一番良くないと思っていますので、まず試作してみるということも心掛けています。答えがすぐに出ない場合は、悩み続けても仕方ないので、その日は一旦考えるのをやめて一晩寝てから翌日に考えたり、協力会社に聞くなど、メリハリも意識しています。

今では弊社の超音波モータは使用領域も広がり、ロボットだけでなく、一非磁性という特徴を生かし、MRIなどの医療機器での利用、さらに半導体製造装置などにも採用が進んでいます。またモータの開発だけでなく、モータを活用した応用機器も開発しているので、お客様の方から「こんな機器に活用できないか」と、今までお付き合いのなかった住建メーカーなどからの問い合わせをいただいくことも増えています。

Quadceptを選んだ理由

当時使っていたCADでは機能の不足を感じていたので、最新のCADかつリーズナブルなものを求めていた時、ある展示会でQuadceptを見つけました。グラフィカルなUIが魅力的だったのと直感的に使いやすそうというのが最初の印象です。高額なCADから無料のものまで色々と検討していたのですが、価格と機能のバランスが良く、直感的に操作ができたQuadceptを選定しました。

以前使用していたCADでも部品ライブラリを構築していたのでデータの再利用をどうするか考えていたのですが 、Quadceptでは部品作成が簡単でしたし、ライブラリも充実していたので、最初から自分のデザインルールに合わせてライブラリを再構築しました。また以前は手作業でベタを貼っていたのですが、自動ベタの機能により作業時間を大幅に軽減することができました。サポートスタッフの方の対応も良く、質問しても迅速に答えていただけたので、開発をスムーズに行うことができました。

Quadceptの良さは習得の簡単さだと思っています。当社で受け入れているインターン生でも、基本操作を教えるだけで1週間もあれば簡単な試作基板を作ることができるようになっています。今後は、簡単な基板を作る初心者向けに、これだけやっておけば大丈夫といったようなプリセッティング機能や、サイズや寸法を選択していくと自動で設定がプロパティに書き込まれていくようなウィザード機能があればトレーニングの時間をさらに軽減出来ると思います。

今後のビジョン

会社を設立して5年目に入ります。自分自身は技術者として生きてきたので、積み上げ型で仕事をしてきました。しかし油断するとただのモータ屋さんになってしまうので、経営者としては3年後、5年後を見るように視座を上げ、経営全体を見るように心掛けています。

そのためには自社だけでなく、協力会社さんの力が大切だと考えています。わたしたちは「共創」をテーマに仕事をしており、パートナー企業や協力会社の皆さんに得意なところはお任せしながら製品の開発を行っています。単なる業務委託で依頼しているのではなく共に創っているという想いがあるので、製品にも協力会社さんのロゴを貼るなどし、展示会でも一緒にPRさせていただいています。限られたリソースで手広く展開出来ているのはそのためです。

当面の目標は、当社のモータの特徴である「ノンバックラッシュ、高トルク、非磁性のモータといえば、ピエゾソニック」と言われるように、第一想起されるメーカーになることです。そしてこれからも、超音波モータを利用してお客様と一緒に良い製品づくりをしていきたいと思っています。

会社概要

社名 株式会社 Piezo Sonic(ピエゾ ソニック)
本社所在地 〒157-0063
東京都世田谷区粕谷1-15-5
中央事業所 〒143-0013
東京都大田区大森南4-6-15 テクノFRONT 森ヶ崎507
連絡先 TEL:03-6379-6020
WEB:www.piezo-sonic.com
Mail:info@piezo-sonic.com
設立 2017年12月
主な事業 ・超音波モータの開発・製造・販売
・モータ制御機器の開発・製造・販売
・移動ロボット、IoTデバイスの開発・製造・販売
・新サービスの開発コンサルティング
受賞歴 https://www.piezo-sonic.com/news/aword