Quadcept(クアッドセプト)の導入事例に「WHILL株式会社」様をご紹介

CASE STUDY

「電動車いす」ではなく、
「パーソナルモビリティ」へ
次世代の社会インフラを目指す
新進気鋭のベンチャー企業

WHILL株式会社 日野原 錦 氏

パーソナルモビリティのWHILL。電動車いすに直接関わりがない人でも、そのスタイリッシュなデザインを街中やCMなどで見掛けた人も多いのではないだろうか。車いすに対するイメージを変え、使う人の生活もより良い方向に変えていく。そのような理念を掲げる新進気鋭のベンチャー企業の開発部門で、電子回路設計、基板レイアウト設計を担当するエンジニアが日野原 錦 氏である。

新卒でソニーに入社後、8年間、デジカメとスマートフォンの基板レイアウト設計を担当していた日野原氏。回路設計、基板レイアウト、シミューレーションなど各工程が縦割りで専門分業化されている組織の中で、自分の成長の限界と、大企業の中ではエンドユーザの声を肌で感じることの難しさを感じていた。

自分が設計したものがどのように使われ、どのように思われているのか。エンドユーザとの距離が遠いことに物足りなさを感じる日々の中でWHILLという会社を知る。少ない人数で開発していること、お客様がWHILLという製品を必要としていて、お客様の生活を変えていくこと、そして電動車いすの文化を変えていくという理念に共感し入社。入社直後から、台湾の製造工場との調整、アメリカでの認証試験の立ち会いと対応、基板レイアウトの内製化、量産に向けての変更設計、コスト削減のための部品変更などの業務をすべて一人で行ったことが、エンジニアとしての成長につながったという。

WHILL Model A
WHILL Model A
WHILL Model C
WHILL Model C

Quadceptを選定した理由

WHILLに来てから使い始めたQuadcept。
要望に対して迅速に応えてくれるスピード感に相性の良さを感じています。

ソニー時代は別のハイエンドツールを使用していましたのでQuadceptのことは知りませんでした。WHILLで働きはじめてから、CTOの福岡に「うちはQuadceptで設計しているから、これ使って」と言われて使い始めたのが最初の出会いです。ベンチャー企業なので、使いたい時に使えることができ、効率的な運用ができるサブスクリプション型のライセンスモデルがマッチし、採用に至ったようです。使い始めた当初はエラーが頻出していたので、サポートや開発の方に報告をして改善バッチを送ってもらい、再度試すということを繰り返していました。その当時から、機能追加やバージョンアップのスピードがとても早く、助かりました。できなかったことがどんどんできるようになっていくというスピード感を目の当たりにした自分としては、Quadceptと共に成長してきたという感覚があります。

ベンチャーはスピードが命ですからQuadceptの迅速なサポートはとてもありがたいです。世の中には無料CADもいくつかありますが、サポートがなかったり、オープンソースだったりして、我々企業としては問題が発生した時のことを考えると手を出すことができません。その点、Quadceptはサポートがしっかりしているので、安心して使うことができます。今年からは基板のEMSサービスである「Elefab」もリリースされましたので、急ぎの時の基板レイアウトや、基板製造などを一気通貫で発注できて助かっています。Quadceptのライセンス形態はとても魅力的なので、これからはSIやPI、EMIなどのシミューレーションも、使いたい時だけ使えるようなサービスで提供していただければ嬉しいです。

シンプルな設計によって、「速いモノづくり」を意識している。

最新のModel Cは、電気部品を自社で設計することにこだわっています。Model Aとは違いすべての電気部品を自社設計や共同開発しています。その理由は、自社設計により製造コストを下げることで手の届きやすい製品価格にすると共に、万が一不具合が発生した際に、自分たちで対応、解決できるようにするためです。外部製品を使用していると、供給元に不具合を報告して検証という長いプロセスを踏まなければならず、時間とコストの負担に加え、何よりもお客様に迷惑をかけてしまいます。またModel Cでは国内の電動車椅子としては初めて3G通信機能を搭載し、マシンの状態を把握し遠隔監視ができるようになりました。これによりお客様からの問い合わせにも迅速に対応できるようになりましたし、お客様も安心して出掛けられるようになりました。しかし、通信機能の搭載について開発段階で大変だったのは、やはり規格を通すことです。どういう規格が存在し、クリアしなければならないのかをまず調べなければなりません。通信機能を搭載した電動車イスというのは国内で初めてでしたから前例がなく、調査に時間がかかりました。

また、Model Cは、保管や持ち運びしやすいように分解方式を採用しました。工具を使わないで簡単に分解ができるのが大きなメリットです。外出先でバッテリーを使い切ってしまった時でも、タクシーの運転手さんに分解を依頼し、セダン型のタクシーのトランクに積みこむことができます。見た目やデザインも重視しているので、設計の早い段階から、メカエンジニア側と電気エンジニア側とで話し合いをしながら詰めていきました。苦労したのは、操作パネルのあるシート部分と後輪のモーターをつなぐマグネットコネクターの選定でしたが、結果としてとても良い製品ができたと思います。今回のプロジェクトに一から携わることによって、自分もエンジニアとして、ステップアップができたと思います。

技術者としてのこだわりは、なるべく基板の設計をシンプルかつ汎用的にすることです。回路を単純化し、両面で収まる基板にすること。「速いモノづくり」、適切な設計にこだわっています。無理に複雑な構造にすることや配線を狭ピッチにせず、単純化することで不良を減らし、QCDの向上に努めています。

今後は、さらに改良を重ねてコスト削減をしていかなければならない一方、安全性能の向上、自動停止や自動運転などの新しい機能に取り組んでいく予定です。また製品として、社会のモビリティのインフラになるようなプロダクトとして育てていきたいと考えています。一例として長距離の移動は電車や自動車、旅行先の近距離移動はWHILLというような新しい使い方や、空港や公共施設などに導入することができるようになれば、モビリティとしての幅も広がりますよね。 やることはまだまだたくさんありますから、これからも自分と製品が共に成長していけるように励んでいきたいと思っています。

WHILL株式会社 日野原 錦 氏
会社名WHILL株式会社 (英語名 WHILL, Inc. )
役員代表取締役兼CEO:杉江 理
代表取締役兼CDO:内藤 淳平
代表取締役兼CTO:福岡 宗明
取締役兼CFO/COO:五宝 健治
社外取締役: David Milstein
社外取締役: 大重 信二
社外取締役: 中野 慎三
設立2012年(平成24年)5月
主な事業内容パーソナルモビリティの生産・販売
従業員数約60名(日本、アメリカ、台湾) *2018年3月現在
所在地

日本本社
〒230-0045
神奈川県横浜市鶴見区末広町1-1-40 横浜市産学共同研究センター実験棟F区画
電話:0120‐062‐416(IP電話の方は050‐3085‐9840)
平日:9:00-19:00
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