プリント基板CAD : PCB検証(DRC/MRC)

エラーの修正

DRC/MRC結果のエラー修正についてご紹介いたします。

エラー修正を行うために、エラーの該当箇所に画面移動したり、エラーと警告をフィルタで分けて表示したりエラー結果の内容でソートすることができます。

エラー内容はPCBデータに保存されています。エラーリストを表示したまま、データを受け渡すことができます。


Quadceptではエラーの修正を行うために、さまざまな便利機能を取り揃えています。

エラーのリスト表示
エラー箇所への画面移動
エラー内容の確認
エラーリストのフィルタ
エラーリストのソート
エラーマークを表示する
リスト更新
リストから削除
表示設定
ファイル保存
対応状況:承認済み
コメント入力
承認者

 

エラーの内容

エラーの内容はルールチェック(DRC)ルールチェック(MRC)を参照してください。

Top / Inner / Bottomで同じエラーが出る場合は、項目を一つにまとめます。(その際は、層に「Top,Layer2,Layer3,Bottom」と表示されます。)

エラーの修正を行うための、さまざまな機能
機能名 機能内容

エラーのリスト表示

DRC/MRCの実行結果を一覧で表示します。

「未配線ネット」「クリアランス」「差分比較」「禁止領域」については重要なチェック項目となるため、チェック対象外となっている場合、赤文字で警告メッセージが表示されます。

エラー・警告件数の詳細が常に確認できます。
例)エラー:40(未対応:38 承認済み:2)警告:10(未対応:8 承認済み:2) 削除:3

エラー箇所は設計図面内のエラーマークで確認できます。
エラーマークは「層設定」から対応状況(「未対応」、「承認済み」)毎に色の設定を行うことも可能です。

エラー箇所への画面移動

エラーメッセージをクリックすることで設計図面内のエラー箇所に画面移動(パンニング)し、エラーマークはハイライトします。
※ハイライトの色は「層設定」内「System - 選択項目」の「色」設定にて変更することが可能です。
※『環境設定:作図(PCB)』の「ズーム倍率:パンニング時のズーム倍率を固定する」にチェックすることで、画面移動(パンニング)時の表示倍率を維持します。

エラー内容の確認

エラーマークをダブルクリックすることでDRCエラーウィンドウが開き、エラーリスト内の該当するエラーを表示します。

エラーリストのフィルタ

「エラー」「警告」のボタンをON・OFFすることで、対応するエラーリストの表示/非表示が切り替わります。

エラーリストのソート

実行結果を各項目でソートすることができます。

エラーマークを表示する

設計図面全体のエラーマークの表示/非表示を切り替えることができます。

    

設計図面上、【表示】→【DRCエラーマーク】もしくは【MRCエラーマーク】から表示状態を変更できます。

リスト更新

表示設定で設定されている表示状態にリストを更新します。
「F5」キーでもリスト更新を行うことができます。

リストから削除

リストから削除されます。
削除した項目でもDRC/MRC再実行した場合には再度表示されます。
複数選択や右クリックメニューからも実行可能です。

表示設定

対応状況が「未対応」「承認済み」毎にリストとエラーマークの表示/非表示を切り替えることができます。
「承認済み」項目のリスト項目やエラーマークを非表示にしたい場合に切り替えてください。

ファイル保存

実行結果のリストをCSV形式でファイル出力できます。

対応状況

「未対応」「承認済み」に対応状況を設定できます。
複数選択や右クリックメニューからも実行可能です。

「未対応」から「承認済み」にした場合、承認者欄に自動的に承認者と承認日時が記録されます。

「承認済み」にすると、再度チェックを行った場合に同じ内容のエラーが発生した場合も対応状況を「承認済み」のまま引き継ぎリストに残り続けます。
「承認済み」の場合、承認理由などをコメント欄に入力可能です。
(「承認済み」項目はエラー内容を修正してもリストに残り続けます。リストから消す場合は「リストから削除」するか、「未対応」に戻してから、再度DRCまたはMRCを行ってください。)

コメント

対応状況を「承認済み」にした場合、承認済みにした理由などをコメントとして記入できます。
再度、チェックを行った場合に同じ内容のエラーがあれば、「承認済み」のままコメントも引き継いで表示されます。

承認者

対応状況を「承認済み」にした場合、自動的に承認者と承認日時が記録されます。

 


リストが灰色で表示された場合は?

対応状況が「承認済み」の項目でエラーが解消されている場合は灰色で表示されます。

承認されているのでリスト上は残っていますが、エラーは既に解消されています。
エラーを消す場合は、リストから削除するか、対応状況を「未対応」に戻してから、再度DRCまたはMRCを行って下さい。


右クリックメニュー

エラー結果を選択し簡単に編集できる右クリックメニューを用意しています。

リストを選択しての【右クリック】となり、「Ctrlキー」や「Shiftキー」で複数選択からの実行も可能です。

メニュー名 内容

未対応に変更

選択したリスト項目の対応状況を「未対応」に変更します。

承認済みに変更

選択したリスト項目の対応状況を「承認済み」に変更します。

削除

選択したリスト項目を削除します。

すべて削除

すべてのリスト項目を削除します。