プリント基板CAD : DRC/MRC設定

同ネットクリアランス(DRC)

クリアランスチェックの中でも、同ネットのオブジェクトに対してオブジェクト毎にクリアランス設定ができます。
同ネットのオブジェクトに対してクリアランスのチェックを行いたい場合はここで設定してください。

DRC/MRC設定画面の開き方はDRC/MRC設定についてを参照してください。

同ネットに対してチェックが必要がない場合は、クリアランス設定に負数(-1.0など)を設定してください。


同ネットクリアランス設定
同ネットクリアランスを設定する方法をご紹介します。
設定はマトリクス表となっており、縦軸と横軸の交わる入力欄がそのオブジェクト間のクリアランス値となります。
(1)

クリアランスを設定したいオブジェクト間にクリアランス値を入力

例)「ビア:Through」間のクリアランス値として「0.25」を設定

クリアランス設定の項目については
こちらを参照ください。

各項目をクリックすることで、その項目のクリアランス値を一括で変更することも可能です。

「すべて」:全項目を一括変更
「上部」:縦1列を一括変更
「左部」:横1列を一括変更

 


層の設定

設定の層を定義します。
層『All』の場合は、全層に適用されます。
【追加】を押下し、任意の層を指定(例:Top)して設定を分けることもできます。

特定の層を指定:「Top」「noname1」「noname2」「Bottom」など任意の層を指定します。
        指定されていない層は「Other」として、まとめて設定されます。

例)TOPを追加した場合
  「ALL」(すべての層)→「Top」(追加した層)
  「Other」(追加した層以外の残りすべての層)に分けて設定ができます。

 

層の追加方法
層を追加する(特定の層への個別設定)方法についてご紹介します。
(1) 「追加」をクリック
(2) 追加する層を選択

※「保存設定をコピーする」に
チェックを付けることで
チェックボックス下で
選択した層の設定を追加層に
コピーすることが可能です。
(3) 「OK」をクリック

※追加された層と
“Other”が追加される。

“Other”は
追加された層以外の
残り全ての層への
設定となります。

 

層の削除方法
層を削除する方法についてご紹介します。
(1) 削除したい層を選択
(2) 「削除」をクリック

 


クリアランス設定について

オブジェクト間のクリアランス値を指定します。
DRC実行時にはこのクリアランス値にてチェックを行いエラーや警告を検出します。
設定はマトリクス表となっており、縦軸と横軸の交わる入力欄がそのオブジェクト間のクリアランス値となります。

クリアランス設定例


クリアランス設定の内容紹介

項目名 内容

すべて

「すべて」をクリックすると表のすべてのクリアランス値を一括で変更できます。

配線

配線に対するクリアランス値を設定します。

ビア

ビアに対するクリアランス値を設定します。

Through

スルーホールパッド(穴のあるパッド)に対するクリアランス値を設定します。

SMD

チップパッド(穴のないパッド)に対するクリアランス値を設定します。

Through(TL)

テストランド(インサーキットテスター:ICT)として配置されているスルーホールパッド(フットプリント)に対するクリアランス値を設定します。
テストランドの作成方法テストランド自動作成

SMD(TL)

テストランド(インサーキットテスター:ICT)として配置されているチップパッド(フットプリント)に対するクリアランス値を設定します。
テストランドの作成方法テストランド自動作成

ベタ

静的ベタ、動的ベタなどベタに対するクリアランス値を設定します。
動的ベタは自動的にこの値でクリアランスを自動作成します。

ドリル

パッドの穴に対するクリアランス値を設定します。

LVH

LVH(Landless Via Hole)。
内層でランド(銅箔)がないパッド/ビアの穴に対するクリアランス値を設定します。
例)接続のない内層のパッド/ビア