プリント基板CAD : 各種便利機能

DXF/DWG入力

他CADで作成した形状データを読み込むのにDXFやDWGを使うことができます。
筐体のデータをDXFやDWGを使って取り込み、基板外形や禁止領域にするなど、さまざまな使い方があります。

取り込んだラインをベタや禁止領域などに変換する方法は塗りオブジェクトに変換を参照ください。

対応フォーマット

対応しているDXF,DWGフォーマットは以下のバージョンです。

フォーマット DXF ASCII DXF Binary  DWG
対応バージョン

R9
R10
R12
R13
R14
AC1015(2000)
AC1018(2004)
AC1021(2007)
AC1024(2010)
AC1027(2013)
AC1032(2018)

R10
R12
R13
R14
AC1015(2000)
AC1018(2004)
AC1021(2007)
AC1024(2010)
AC1027(2013)
AC1032(2018)

R12
R13
R14
AC1015(2000)
AC1018(2004)
AC1021(2007)
AC1024(2010)
AC1027(2013)
AC1032(2018)

対応ドキュメント

DXF/DWG入力できるPCBドキュメントは以下のとおりです。

フットプリント
PCB
パネル

 

DXF/DWGデータを読み込む方法

DXFやDWGを使って筐体のデータを読み込み、基板外形とする方法です。

DXF/DWGデータを基板外形として読み込む方法
(1) 【ファイル】
→【入力】
→【DXF/DWG】
⇒「DXF/DWG入力」ダイアログが開きます。
(2) 『入力ファイル』の「・・・」をクリック → Windowsの「開く」エクスプローラーが開く。
(3) DXFファイルを選択
(4) 【OK】をクリック
(5) 「DXF/DWG層」にて入力したいDXF/DWGデータと、「層」「アサイン層」にてDXF/DWGデータを読み込みたい層を指定。
※複数選択も可能です。
(6) 間にある【→】ボタンをクリック
(7) 【OK】をクリック
  DXF/DWGデータが読み込まれます。

基板外形ラインをDXF/DWG入力した後に、内側や外側に自動的に禁止領域を作成する禁止領域自動作成機能もあります。

 


DXF/DWG入力画面

対象ファイルを選択し、入力設定や入力レイアウト(層アサイン)を指定するなど、ファイル入力時の設定が可能です。

項目 説明

入力ファイル

読み込むDXF/DWGファイルを指定します。

単位

DXF/DWG入力する単位を指定します。DXF/DWG出力時の単位と同じものを設定ください。

尺度

DXF/DWG入力する際にデータの尺度(拡大・縮小の縮尺)を設定できます。

線幅を指定する

チェックを付けることで、DXF/DWG入力するラインの線幅を指定することができます。
線幅を指定しない場合は、DXF/DWG内のラインが保持している線幅で入力されます。
線幅を指定せず、かつ、DXF/DWG内のラインに線幅が設定されていない場合は、線幅「0」で入力されます。

座標誤差を補正する 

チェックを外して入力実行した際に、DXF入出力を行うツール間で発生する誤差によってラインが未接続となってしまう場合など、チェックを付けることで、DXF/DWG入力するライン・円・円弧の座標値の桁数を指定する事ができ、オブジェクトの入力座標の許容誤差を指定することができます。
桁数と許容誤差を指定することで、指定した誤差範囲内に存在するオブジェクトの座標誤差を補正し、同一座標に配置することで繋がりを維持することが可能です。

・有効桁数:DXF入力の際の座標を指定の小数桁数までで四捨五入します。
 例:「有効桁数:4」であれば、小数5桁目の数字を四捨五入して4桁にします。
・許容誤差:指定の数値分の誤差はどちらかのラインの座標にマージします。
 例:「許容誤差:0.001」であれば、ライン端点座標“0.001”の差分は許容しマージします。

入力レイアウト

レイアウトブロックの「*MODEL_SPACE」「*PAPER_SPACE」を選択します。
DXF/DWG出力時の設定と同じものを設定ください。

DXF/DWG層

読み込んだDXF/DWGファイルに指定されている層が一覧で表示されます。

PCBシートの層が一覧で表示されています。アサインした層のデータが指定した層に読み込まれます。

アサイン層

DXF/DWG層のアサイン状態が確認できます。

配置位置

読み込んだDXF/DWGデータを「原点に配置する」か「マニュアルで配置する」かを選択することができます。