Quadcept : ライブラリキャッシュについて

ライブラリキャッシュについて

ライブラリキャッシュとは、プロジェクト内に保存されるライブラリ(部品)のキャッシュ(独立したデータ)です。

ライブラリ(部品)を配置したり、更新した際に自動的にプロジェクトへと保存されます。
ライブラリキャッシュ内のオブジェクトは部品の配置/更新などの各種操作でデータベース(*.qdb)よりも優先して参照される他、自由に編集することも可能なため、マスターを含む外部ライブラリの影響を受けずに独立したライブラリ管理が可能です。
(local-db/master-db/Library Cache使用時における参照の優先順位について)

プロジェクトにキャッシュされているオブジェクト数は「プロジェクトウィンドウ」にて確認ができます。
同ウィンドウからはライブラリキャッシュのダイアログ(キャッシュダイアログ)を開くこともでき、ライブラリキャッシュに対し様々な操作を行うことが可能です。

ライブラリキャッシュ

ライブラリキャッシュは「環境設定」の「データベース設定」から無効にすることも可能です。
詳しくは「データベース設定」をご確認ください。

キャッシュ対象オブジェクト

ライブラリキャッシュの対象となるオブジェクトは以下の通りです。

・部品
・シンボル
・フットプリント
・IPCフットプリント

キャッシュ化のタイミング

対象オブジェクトは以下のタイミングでキャッシュされます。

・対象オブジェクトを配置/更新/交換時
・設計シートをコピー&ペースト時

キャッシュの保存は先勝ちです。対象オブジェクトのキャッシュが既に存在していた場合は上書きされません。
※「部品更新」時を除く
 「部品更新」の際に「データベース」から更新を行った場合はキャッシュも併せて更新されます。
※フットプリントに関しては「フットプリント更新」時も除く
 「部品更新」と同じく「フットプリント更新」の際に「データベース」から更新を行った場合はキャッシュも併せて更新されます。

対象オブジェクトが複数のロケーション(local-db/master-db/Library Cache)に存在していた場合は、「参照の優先順位」に基づいてキャッシュの保存を行います。

キャッシュダイアログを開く

ライブラリキャッシュに対する各種操作はキャッシュダイアログにて行うことができます。キャッシュダイアログは以下の操作で開くことが可能です。

キャッシュダイアログを開く
キャッシュダイアログを開く方法をご説明します。
(1) キャッシュを操作したいプロジェクトを開く
プロジェクトの開き方については「プロジェクトを開く」をご参照ください。
(2) 任意の設計シートを開く
設計シートの開き方については「設計図面を開く」をご参照ください。
(3) 「Library Cache」を右クリックし、【ライブラリキャッシュを開く】を選択
【ライブラリキャッシュを開く】がグレーアウトしている場合は、(2)の設計シートを開く が行われていない可能性があります。
該当プロジェクトの設計シートが設計領域に表示されている状態で実行してください。
「Library Cache」が表示されていない場合は、ライブラリキャッシュが無効となっている可能性があります。
メニューが選択できない場合は「環境設定」の「データベース設定」をご確認ください。
キャッシュダイアログが開きます。

 
キャッシュダイアログ 画面説明

  項目 内容
(1)

フィルタ

「オブジェクト一覧」に表示するオブジェクトを絞り込むことができます。
表示オブジェクトとして、以下の項目が選択可能です。

・すべて
・部品
・シンボル
・フットプリント
・IPCフットプリント

(2)

検索

ライブラリキャッシュ内のオブジェクトを検索できます。検索方法の詳細については「部品検索」のページをご参照ください。

(3)

オブジェクト一覧

ライブラリキャッシュ内に存在するオブジェクトの一覧を表示します。
一覧に表示する項目は「(表示項目設定)」から変更が可能です。デフォルトでは以下の項目が表示されます。

・「使用中」  :プロジェクト内での使用状況を表示します。
         :使用中 :未使用
・「名前」   :オブジェクトの名称を表示します。
・「更新日」  :オブジェクトの最終更新日を表示します。
・「更新者」  :オブジェクトの最終更新者を表示します。
・「作成日」  :オブジェクトの作成日を表示します。
・「作成者」  :オブジェクトの作成者を表示します。
・「リビジョン」:オブジェクトのリビジョンを表示します。
・「ID」    :オブジェクトのIDを表示します。

(4)

プレビュー

選択したオブジェクトのプレビューを表示します。

(5)

メニュー

ライブラリキャッシュに対し様々な操作を行うことが可能です。
詳しくは「キャッシュダイアログ メニュー説明」をご参照ください。

(6)

表示更新

オブジェクト一覧に表示されている内容を更新します。
※表示の更新(リフレッシュ)となり、キャッシュ自体は更新されません。
 キャッシュを更新したい場合はオプション内の「キャッシュを更新」を行ってください。

(7)

閉じる

キャッシュダイアログを閉じます。

 

キャッシュダイアログ メニュー説明

メニュー 内容

キャッシュを更新

ライブラリキャッシュ内のオブジェクトをデータベースの状態へと更新します。
詳しくは「キャッシュを更新」をご確認ください。

未使用キャッシュを削除

プロジェクト内で未使用のキャッシュを削除します。
詳しくは「未使用キャッシュを削除」をご確認ください。

キャッシュからオブジェクト抽出

ライブラリキャッシュからデータベース、もしくはQuadceptファイルにオブジェクトを抽出します。
詳しくは「キャッシュからオブジェクト抽出」をご確認ください。

キャッシュへオブジェクト抽出

プロジェクト内で使用されているオブジェクトをキャッシュに出力します。
詳しくは「キャッシュへオブジェクト抽出」をご確認ください。

一覧表出力

ライブラリキャッシュ内のオブジェクトの一覧表を出力します。
詳しくは「一覧表出力」をご確認ください。

 

キャッシュダイアログ 右クリックメニュー説明

メニュー 内容

配置

選択したオブジェクトを現在アクティブとなっている設計シートに配置します。
オブジェクトをダブルクリックすることでも配置が可能です。
現在の設計シートでサポートされていないオブジェクト、複数のオブジェクトを選択している場合は配置できません。

編集

選択しているオブジェクトの編集画面を開きます。
キャッシュ内の全てのオブジェクトが編集可能です。
マスターのライブラリ(Quadceptデータベース内のライブラリ)に影響を与えず形状・属性の変更が可能なため、プロジェクト専用のライブラリを編集・構築することができます。

コピー

選択しているオブジェクトをコピーします。

貼り付け

コピーしたオブジェクトを貼り付けます。

名前変更

選択しているオブジェクトの名称を変更します。

キャッシュを更新

選択しているオブジェクトのキャッシュをデータベースの状態へと更新します。
詳しくは「キャッシュを更新」をご確認ください。

キャッシュからオブジェクト抽出

選択しているオブジェクトをデータベース、もしくはQuadceptファイルに抽出します。
詳しくは「キャッシュからオブジェクト抽出」をご確認ください。